
15世紀中頃、漢陽(今日のソウル)の朝鮮王宮内に建築されたと伝えられる建物で、1924(大正13)年当時これを所持されていた「山一合資会社」(後の「山一證券」)の社長、杉野喜精氏によって、東京目黒の私宅から移築・寄贈されました。鎌倉観音霊場23番札所ともなっている当山では、今日この建物の中に、江戸後期の作品とみられる観音菩薩立像を安置しています。
2024年に修復と保存、研究調査を目的に解体し、2025年5月までに全ての部材を大韓民国へ搬送しました。その後、2025年6月23日に大韓民国国家遺産庁傘下の特殊法人「国外所在文化財財団」へ正式に移譲を済ませました。
これに伴い、堂内にお祀りしておりました観音像につきましても、堂宇の再建まで拝観を休止させていただいております。なお、再建は2027年ごろを目指しております。観月堂360度VR動画